過去最高難易度★針畑川~久多川~安曇川

久々にまとまった雨が降った土曜日の晩。
河川の増水状況を確認しちゃうのは「習慣」のようなもの。

そんな土曜の晩にマッチョさんからメールがあり、
「日曜日にダウンリバーどうよ?」
とのこと。

場所は滋賀県湖西の「久多川〜針畑川〜安曇川」
「途中ちょっとしたセレモニーがある川」だそーで。

土日に山登ってるだけの運動不足極まりないカラダ。
しかも残業続きで体力の消耗も激しい。
且つ全く漕いでないときた。
何なら今年の初漕ぎですし・・・・。


断るのは簡単。
でも、せっかくのチャンス。
しかも下ったことのない川で、明日は季節外れのポカポカ陽気ときたもんだ。

というわけで昨年のビッグウォーター日置川ミドル〜安川の際にもお世話になったベテランスペシャルカヤッカーのMさんとKさん、そしてマッチョさんの3人に同行して来ました。

結果的に、自分としては過去最高に難易度の高い川でした。
①滋賀県針畑川、②岐阜県吉田川、③和歌山県日置川(ミドル)
岩が多く、流れが早くて核心部が長い。
ログも入っていて、上級者と行かないとトンでもない目に遭う川でした。

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京都東ICから湖西道路を堅田で降りて左折。
場所的には朽木スキー場付近を目指してひた走る。
マッチョさんの車にはクリークボート。
大丈夫か・・・・わたし。

Kさん、Mさんと合流し、ゴール地点に3台のクルマを残し、スタート地点へ。
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針畑川から久多川へ合流し、更に水かさを増した安曇川(あどがわ)を下ってゴール。
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針畑川の核心部スタートには大きな堰堤がある。(写真の赤丸部分)
ここは6~8メートルのドライエントリーが必要。
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ここです、随分遠くから見てこの迫力。
おそらく現場は相当高いに違いない。

万が一脱艇した場合、この写真の果ての更に果てまで延々流される。
レスキューはできないとのこと。

やっべぇ川です。
でもやってみなきゃ分かんない・・・・・ってね。

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例のごとく写真は撮れず。
スタートしてから堰堤まではさほど難易度は高くないとは言うものの、なんせ今年の初漕ぎ。
金曜日までデスクに縛られてた鉛のような体が動くはずも無く。
ヒヤヒヤもので何とか瀬を下っていく。

スタートして30分程で巨大な堰堤に到着。
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ロープでボートを堰堤の向こう側に移動させ、ここから長い核心部が始まる。
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ゴォォォォォォ・・・・・・ものすごい量の水が叩き落ちる。
あの堰堤の下に入ったが最後。
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うそぉ・・・・・ここをドライエントリーせなあかんのか。

今までで一番緊張したのは間違いない。
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マッチョさんの後に続く。
何とか無事に下る。
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振り返ってみるとヤバイ場所だと気付く。
ログ(木)も入っていて、テトラもあって、コースを間違えると危ない。

その後も息を抜けない核心部が続く。
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ログが入っていないか、険悪なポアオーバーがないか入念にスカウティング。
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何ともまぁ難易度の高い川だこと。
気が引き締まる、絶対に怪我だけはしたくない。


ここもスカウティング。
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人が小さい。
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赤印のポアオーバーが相当険悪そうだったので岩の裏側のチキンコースを通る。
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チキンコースの最後は結局ヒーローコースにつながっていて危なかった。
マッチョさんがロープをもって待ってくれていた。
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その後も延々とこんなコースが続く。
握力と腹筋が緩んでくる。

泥水が重い。
ポカポカ陽気でなければ更にカラダは動かなかったはず。
腹筋が弱ってくるので、ボートのコントロールが効かなくなってくる。

安曇川に入る。
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堰堤を越える。
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安曇川は四国吉野川の大歩危のような感じ。
ビッグウォーターで大きなスタンディングウェーブがあっちこっちにできている。
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ゆったり流れているようで無茶苦茶流れは速い。
そしていきなり大きな瀬がやってくる。

何とか乗り越える。
もう握力がなくなってる。
緊張の連続で疲れ果てている。

ここで大きなスタンディングウェーブの後のホールに飲まれる。
起きれず脱艇。

ここから延々と300mくらい流され、何とか左岸に到着。
僕のボートを追って3名は下流に消え、延々と左岸側を歩く。

途中崖で進めなくなる。
満を持して激流の中を泳ぐ。
尾てい骨を強打。

それでも何とか左岸に辿り着き、川沿いを下流へ歩く。
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30分ほど歩いて、3人が確保してくれていたボートの位置まで辿り着いた。
またお世話になってしまったが、もうこれすなわち限界なり。


今回もマッチョさん、Mさん、Kさんには助けてもらったチャレンジとなった。
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帰りに立ち寄った鯖寿司屋さんで食べたぜんざいは冷え切ったカラダを温めてくれた。
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鯖寿司もお土産で買って帰る。

無事に帰れてよかった。
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ケイちゃんと遊ぼうと思うものの、尾てい骨が痛くて動けず。 ^-^

さくらのチョコレートに癒された。
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ちゃんとビッグウォーターに備えて日々鍛錬しておかねば。

怖くて辛かったけど、楽しく爽快な日曜日でした。
カヤックの醍醐味、ここにあり。
無事で何よりです。

Mさん、Kさん、マッチョさん、ありがとうございました!!!
Commented by ちっち at 2016-02-17 17:41 x
ひょぇ~ 怖そう~ 

平坦アスファルトで自転車漕いで、まったりとしたプールで泳いでる私にとっては
もはや、恐怖でございます

この年になってくると、平坦で運動してても節々が痛ぉございます

勢いのみで行けるDSさん、すごいっすよ! 私は真似出来ませぬ。

Commented by マッチョ at 2016-02-17 21:20 x
お疲れやんした。今回の久多は難易度高かったですね〜。一昨年、同様の水量で片やんと2人でよー下ったと思います。
次回は適量小歩危で肩慣らししますか?小歩危はルートがほぼ決まっているので、今回ほどではないと思います。しかしリスクがあるのも事実です。また誘いますね!
Commented by DS at 2016-02-17 23:18 x
チッチ氏こ無沙汰です。

いやぁ、全くもってそのとおり。(^^)
「勢いだけ」でしかこの状態であの川は下れませぬ。

よく考えたら下れん川でした、私にとってはクラス6。
ファイントラックのスタッフ日記見てたら、針畑川はクラス4、安曇川はクラス3.5なんだと。こわー。

でもやっぱ川下りは楽しいですね。
マッチョさん、8年ぶりの小歩危になるのでまた誘ってくださいねー。

Commented by マッチョ at 2016-02-18 06:21 x
針畑〜久多〜安曇川は今回初めてクリークボートで下りましたが、クリークボートの練習としては良かったです。もっと少ないなら岩は出てくるけどパワーは無くなり、険悪な所も減るかと思います。堰堤からオーバーしてないとき下ったことないから分かりませんが。
小歩危はマイルドな水量の時、お声かけさせてもらいます。豊永が0.8〜0.9くらいがマイルドだったと思いますが、曲戸(奈落)の入口が複雑なのと、落ちたあとの右岸が引き込まれますので。
by ds-kyo-saku-dai | 2016-02-14 22:17 | ◆カヤックに乗ろう | Comments(4)