2009年 06月 17日
恩を仇で返す
6月16日20時52分配信 読売新聞
ゲームソフト制作会社「コナミデジタルエンタテインメント」(東京)の社員関口陽子さん(36)が、「育児休業から復帰したら、不当に降格・減給された」として、同社を相手取り、育休前の処遇が受けられる地位にあることの確認などを求める訴訟を16日、東京地裁に起こした。
訴状によると、関口さんは育休取得直前の2007年~08年、海外企業を相手に、ゲームソフトの制作に必要なライセンスを取得する業務に携わり、海外出張なども数多くこなした。しかし、復帰後は、国内での事務を命じられ、月収は約20万円減ったという。
関口さん側によると、同社側は提訴前の交渉で、「降格ではなく、役割の変更。本人の健康や育児環境に配慮した」と説明したという。関口さんは「育児のためにキャリアを削らなければならないのは女性差別だ」と訴えている。
コナミデジタルエンタテインメント広報室の話「訴状を受け取っていないのでコメントは控えたい」
((DSの所感))
仮に関口氏がこの裁判に勝訴し、育児休職前の処遇に戻ったとして、果たして彼女の会社生活は充実したものとなるのか??という疑問が残る。
これ以上の昇格は100%無いだろうし、社内の目も冷ややかだろう。
やはり社員よほどのことが無い限り、会社を訴えるべきではないと思うけどなぁ。
次世代育成の波に乗って、育児休業した者のほうがその権力をかざして会社を訴える。
休業明けでなお社員でいられるだけでも有り難いと思うべきだと思う。
こんなことを言うのは時代遅れだし、育児介護休業法でも、不利益な取り扱いを禁止してるけどねぇ。
普段会社側として仕事をしている自分にとって、法的な権力を傘に会社へ反論する人たちはどうも応援できまへん。
『恩を仇で返す』とはこのことだろう。