宮滝にて

上市から吉野川に沿って、国道169号線を少し上がると、有名な宮滝という場所がある。宮滝は今から約1300年の昔である飛鳥時代から奈良時代にかけて、天皇の遊覧の地として利用されていた由緒ある土地。

ここで先日、痛ましい事故が起こった。

「奈良・吉野町の吉野川で、若者グループが川に飛び込んで遊んでいたところ、男性1人がおぼれて死亡した。
 22日午後1時半ごろ、吉野町の吉野川で、橋から飛び込んだ男性がおぼれたと消防に通報があった。救急隊員が駆けつけた時には男性は心肺停止状態で、すぐに病院に運ばれたが死亡が確認された」

実はこの場所、自分達も以前はよく飛び込みを楽しんでいた場所だったが、上記にもあるように最近は死亡事故が多発しており、「ヒャッホー」と叫びながら飛び込んでいられた時代ではないことを認識している次第である。

これは2003年の写真
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次々に飛び込む若者たち。それでも一定の秩序は保たれていたように思う。

当初僕らが最も高い位置から飛び込んだのがこの場所。
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かなりの高さである。
今回の事故はこの写真に写っている橋の上からダイブした大学生が引き起こした。
この位置からさらに7メートル以上は高い。
僕らはライフジャケットとヘルメットを着用していたが、彼は生身の体一つだった。

この日曜日。
僕ら家族は偶然宮滝に遊びに行き、ちょうどこの大学生が救急隊に心臓マッサージを受けている状況に遭遇した。

仲間達が見守る中、必死の救命措置が施されている。
周りには消防車やパトカー、救急車が集まり、かなり深刻な状況だった。

「あかん、私関係ないけど見てられへんわ・・・」
嫁さんが涙を流した。

こういう死に方は何とも言いがたい無念さがある。
親の気持ちを考えると悲しくなる。

飛び込みは確かに楽しい。
アドレナリンが分泌されて、非常に盛り上がるのは確かだ。

しかし・・・・・・
自分の度量と限界、そして高い場所から飛び込む場合のリスクをしっかり把握した上で遊ばなきゃ・・・・。
by ds-kyo-saku-dai | 2010-08-24 02:21 | ◇DSのひとりごと | Comments(0)